子供の頃、両親が共働きだった私は近くに住む祖父母の家に預けられることが多かった。
もともとは新潟のでっかい家で暮らしていたんだけど、だんだんと体調面の不安もあって、
家を売っ払って東京に出てきてたの。
今は亡きばあちゃんはさすがに田舎の人で、お料理はなんでも上手だった。
特に甘いもの系は本人も大好きだったので、おはぎやおしるこを手作りで作ってくれたりするほど。
そんなばあちゃん、ある日やらかしてしまいました。
おしるこを作ろうと思って上新粉(っていうんだっけ?)を買ったつもりが、
なぜか大量の片栗粉を買ってきてしまった・・・・・
どーすんだよ、そんなにとろみをつける料理は作らないぜ?
確か親戚中に配ったような記憶がある(笑)。
結局その時のおしるこは作ったんだっけかなぁ?
余談ですが、自分でコーラのペットボトルに入れておいた醤油を、すっかり忘れて
コーラだと思い込んでがぶ飲みしたばあちゃん。
天国で元気にやってますか?
あと、うちのおかんはお菓子屋さんに勤めていたので、家には常になにかしらお菓子があった。
カステラもよく買ってきてくれたんだけど、幼い私は底の紙を剥がすということを知らずに、
ずーっと紙ごと食べてました。
ってか、そういうことは教えてくれよ、母
なんだかこの親にしてこの子あり、みたいな感じ。
カステラとおしるこ、どっちが好きかなんて選べない。
どっちも、私にとっては大切な思い出。
そんな思い出深いカステラとおしるこが合体すると、こんな風になりました。
「茶わんカステラ」といいます。
なんと、茶わんの部分がおしるこになっちゃうんです。
なんでも昔のカステラは釜に入れて焼いていたそうで、この「茶わんカステラ」は、
餡を乾燥させて器の形に見立てて、そこにカステラを入れてみた、と。
カステラを食べた後は、ほどよい甘味の「おしるこ」として楽しめるんだってー!
この発想がすごくない?
でも、餡自体が器なんだから、そこにお湯を入れたら全部溶けちゃうよね・・・・
あ、お椀に器を入れて、そこにお湯を入れるのか
面白すぎる。やってみたい。