高層ビルにある夜景の見えるレストランで、食事をしたことがある。
眼下に羽田空港が見え、東京タワーもスカイツリーも見える場所だった。
軽くお酒も入り、ちょっと酔いが回ったのか、わたしはゴキゲンだった。
本当に無邪気に、純粋な気持ちでわたしはこう言った。
「わたし、飛行機とか高いところ、大好きなんだよね」
すると、その人はこう言った。
「じゃあ死ねばいいじゃん」
と。
ケンカ中の売り言葉に買い言葉、ではなく、本当にさらりと言ってのけた。
わたしは絶句した。たぶんなにも言い返さなかったはずだ。
死ねばいい、って。
確かにあの人は、そう言ったんだ。
わたしの存在すら、なくてもよかったんだ。
わたしはその人が綴る文章も紡ぎ出す会話も大好きだった。
たくさん素敵な言葉も知っているし、話を聞いていて心地よかった。
それが、よりによって、わたしに向けられたのがそんな言葉だったなんて。
言った本人は軽い気持ちだったんだろうし、きっと言ったことすら覚えてないだろう。
だけどこっちはずっと引っかかってんだよ。
言葉は想像以上に、強い力を持っている。
わたしも気をつけなければいけないんだ、絶対。
今になって、心に太い棘が刺さっていたことに気がついた。
たぶん、抜けない。
コメント
1 ■無題
抜きなよ。抜けないなら溶かしなよ。
http://ameblo.jp/aero58/
2 ■無題
もう、やめな。
悪気がなく、軽く言って良い言葉じゃないよ(泣)
http://ameblo.jp/mj1958mk2005/
3 ■◎25¢さん
抜き方を知らないし、溶かしても排出する方法がわからないんです…。
http://ameblo.jp/flower51/
4 ■◎るんるんさん
うん、そう言ってくれると思ってた。
なんだったんだろうね、今まで。
http://ameblo.jp/flower51/
5 ■無題
ひどい…ひどすぎる。
早く棘がなくなりますように
http://ameblo.jp/pikarixxx/
6 ■◎ぴかりん
ありがと。
時間はかかるかもしれないけど、ゆっくりがんばります。
http://ameblo.jp/flower51/