一人伊勢神宮参り~内宮編~

外宮編はこちら→一人伊勢神宮参り~外宮編~

伊勢2日目。まだ夜も明けないうちから行動開始です。

朝5時に予約しておいたタクシーに乗り込みます。しかも雨が降ってる!傘持ってないし!!!

内宮までの道のり、運転手さんがいろいろお話してくれました。伊勢神宮一帯は神様がいる場所なので夜でも街灯で明るくしちゃいけないとか、外宮や内宮以外の見どころとか、伊勢の店は早く閉まるとか(笑)。わたしも「そのせいで昨日赤福買えなかったんですよー」って言ったら、「じゃあ赤福の本店に行くといいよ」と。え、朝の5時なんだけどもう開いてるの?と思ったら、本店はなんと4時過ぎから開いているそうです。びっくり。だから店が早く閉まるっていっても12時間は営業してるんだよね、って。なるほど、なんか納得。

ホテルから20分くらいでしょうか、運転手さんに「はい、着いたよ」と言われて降り立ったところは右も左も真っ暗。そうです。まだ夜明け前。朝ではなく夜なのです。ウソでしょ、こんなところに一人降ろされても困るよ、運転手さん一緒についてきてよ!と言いたくなるくらいの心細さ。念のため「帰りのタクシーってどっかから拾えます?」と聞くと、「あそこのタクシー乗り場に行けばそのうち来るよ」と。いやいや、こんな時間から客待ちするタクシーいないでしょうよ、と心の中でツッコみつつ、恐る恐る内宮へ・・・。

もうね、暗すぎて何にも見えないんです。おまけにしとしと雨が降ってるし不安倍増。持ってきた境内マップをスマホのライトでかざしながら歩きました。持っててよかった境内マップ。事前の準備って大事。

内宮

写真すらまともに撮れない暗さ(爆笑)。怖いよー、ここで襲われたら誰にも文句言えないよ自業自得だよどーすんだよ、とブツブツ言いながら歩を進めます。すると遠く前方に歩いている人影が!よし、あの人についていこう!誰だか知らないけど!

内宮は外宮に比べて格段に広く、本来ならじっくり時間をかけて参拝したいところですが、なにしろ雨と暗さと心細さで一刻も早く立ち去りたい気持ちが勝ってしまい、めぼしいところだけお参りして自分自身を納得させました。幸いお守りだけは買うことができました。

歩いているうちにだんだんと明るくなり、心細さも若干解消。

内宮

内宮

内宮

でも雨はまだ降っていたので長居は無用。一応さっき教えてもらったタクシー乗り場をチラ見したけどタクシーなんて止まっているわけがなく、最寄りの五十鈴川駅まで歩こうかなと覚悟したその時です。

靴底がはがれた・・・・・

昨日もコインロッカーで履き替えた靴。伊勢神宮は砂利道でヒールじゃ歩きにくいからと、もう履き古して捨てて帰ってもいいようなペタンコ靴を持ってきていたのですが、履き古し過ぎていたのかほんとに靴底がベロ~ンとはがれたんです。絶句。どうすんの。駅まで歩くなんて絶対無理じゃん。タクシー捕まえるなんてもっと無理じゃん。帰れないよわたし。

と、わたしの脳裏をよぎる言葉がありました。

「じゃあ赤福の本店に行くといいよ」

「じゃあ赤福の本店に行くといいよ」

「じゃあ赤福の本店に行くといいよ・・・」

運転手さん!!!!!まさか違う意味で役に立つなんて!!!

靴底をペッタンペッタン言わせながらなんとか赤福に到着。

おはらい町

赤福

開いててよかった赤福(涙)。

お土産の中で一番大きいサイズのものを1箱買い、おずおずと

「すみません、ここでタクシー呼んでもらうことってできますか・・・?」

と聞いてみると、15分くらい待てば来てくれるとのこと。助かったー!ホテルに帰れるーーー!!!!赤福様様です。しかも待ってる間に座敷に座らせてくれて、さらにお茶まで出してくれた。感謝(涙)。

赤福

ちなみに本来わたしが行きたかったおかげ横丁は内宮のそばにあります。

おかげ横丁

実は十数年前、友達と賢島に旅行に行った時におかげ横丁に寄ったことがあり、こんなに近くに伊勢神宮があるのになぜかお参りに行かなかったという大失態を犯していて、今回その逆になってしまったのでプラマイゼロ、なのかしらと思うことにしました。

そうしてやってきたタクシーに乗り込む頃にはすっかり雨もやんでしまい(怒)、運転手さんに「こんな朝っぱらから赤福でお茶する人なんているんですねー!」と明るく言われ、「ははは・・・(いえ私は靴底がはがれたんです)」と愛想笑いしておきました。

無事ホテルにも帰り着き、朝ごはんの時間にも間に合って、チェックアウトをして仕事場へ。あまりにも朝早かったので、プレゼンを聞いている間じゅうずっと睡魔と闘っていたなんてことは口が裂けてもボスには言えませんでした。

例の靴ですが、せっかくお伊勢さんを歩いた靴だしなんかご利益があるかもしれないから、捨てるにしてもせめて家まで持って帰ろうかなと内宮にいた時は思っていたのですが、靴底がなくなった時点で心置きなく捨てる決心がつき、伊勢でサヨナラしてきました。

以上、伊勢神宮参拝珍道中でした。

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