京都2泊目のお宿は山田屋旅館。
1911年(明治44年)創業の料理自慢の老舗旅館です。東本願寺の目の前にあり、京都駅から徒歩7分くらい。東本願寺の前まで地下道が繋がっているので、雨が降ってもギリギリまで濡れずに行くことができます。
入り口ではでっかい狸がお出迎え。
まずはロビーでチェックイン。女将さんから「寒かったでしょう」とのねぎらいが。温かいお茶もうれしかったです。
お酒がめちゃくちゃたくさんありました。京都市の旅館で最大規模を誇るオリジナルワインセラーがあるんだそうです。唎酒師(ききさけし)とソムリエが常駐しているそうですよ。
お風呂はお庭が見える大浴場、快適な中浴場、100年以上前の石風呂を使用した貸切専用の小浴場の3か所あります。チェックインした時は誰も利用していなかったので、大浴場の写真を撮らせていただきました。
わたしたちが泊まった日は夜はこの大浴場が女湯、中浴場が男湯で、朝になると入れ替わっていました。中庭が見えるんだけど、夜はけっこう真っ暗でした笑。
続きましてお部屋へ。階段で上がります。エレベーターはない模様。
全部で10部屋あり、この日泊まったのは2階の「西山」という1和室10畳のお部屋でした。
烏丸通りに面していて、目の前が東本願寺です。
バス・トイレ付きですが、お風呂は大浴場を利用したので使いませんでした。
このお部屋の目玉はハート模様の猪目(いのめ)障子。古来より神社仏閣などに使われているハート型の模様のことを猪目と呼び、魔除けや福を招くと言い伝えられているんだとか。
外から見るとこんな感じ。
こんな障子見たことない!かわいい!
お夕飯まで1時間くらいあったので、近くのコンビニへ買い出し。徒歩3分くらいの所にセブンイレブンがあります。
さて、お待ちかねの夕食はお部屋でいただきます。お酒はあまり飲めないのですが、せっかくなのでクラフトビールとスパークリングワインをいただきました。
メニューはこちら。
メインはきのこモリモリのお鍋です。全種類名前聞いたけど全然覚えられなかった笑。きのこの下には鶏肉がたくさん入ってました。すでに味はついているのでお好みで卵を付けて、とのことでしたが、卵を割ってみてびっくり。なんて濃い色なの!
この写真よりもっと濃い色でした。
最後は雑炊にしていただきました。めっちゃお腹いっぱいになりました。さすが料理自慢のお宿、とってもおいしかったです。
食事が済むとお布団を敷いてくれます。こんな風に畳のお部屋にお布団敷いてもらう旅館に泊まったのって何年ぶりだろう。
少しお腹を落ち着けた後、大浴場へ。前日のホテルがユニットバスだったので、やっぱり大きなお風呂はいいねぇなんて言いながら温まりました。足が伸ばせるって最高。
この日は朝4時からW杯の日本vsスペイン戦を観たのでさすがに睡眠不足で、あっという間に眠りに落ちました。
翌朝は6時に起床。女将さんに東本願寺は6時20分から開門すると聞いていたので行ってみようと思ったのですが、さすがにこの時間はまだ真っ暗。明るくなる7時まで待って出かけました。
京都は何度も訪れているけど、たぶん東本願寺に行ったのは初めて。修学旅行でも行った記憶がないかも。こんなに駅から近いのに。むしろ近すぎてノーマークなのかも。
ものすごく壮大なお寺で、ちょうどお坊さんたちがお経をあげている時間だったんだけど、本堂の床に正座してお経を聴いていると心が洗われるような気がしました。こんな清々しい朝を迎えたのは久しぶりです。
旅館へ戻り、冷えた体を温めるためにお風呂に入ってから朝食会場へ。
湯葉鍋はにがりを入れて少し経つと固まってきてやわらかいお豆腐みたいになります。
「朝ごはんのおいしい宿」日本百選に選ばれている朝食、朝からおいしすぎて幸せ~。特にお味噌汁がとってもおいしかった。お替りしたかった笑。
最近旅行に行ってもホテルにしか泊まっていなかったので、こうして旅館の方のおもてなしや温かさに触れることができて、なんだか日本人の心を取り戻したような気がしました。いろいろ丁寧にご説明もいただき、たった1泊でしたが本当にお世話になりました。ありがとうございます。
駅からも近いし、観光の拠点にするのにもぴったりの旅館です。海外からの人気も高くて、わたしたちが泊まった翌週は外国人のお客さんの予約がけっこう入っていると聞きました。そういえば日本茶の淹れ方が丁寧に英語で書かれたものがお部屋にあったな。日本のおもてなしを知ってもらうには本当にぴったりのお宿だと思います。
でもでも、わたしは日本人に泊まってほしい!
つづく。